多田治療所のブログ

患者様には正しい医療知識を少し知っていただきたい。そして若い先生達の技術、知識の底上げを日々考えています。

糖質制限食とカロリーについて

9月ですね。

最近糖質制限食が話題となっており、私も質問をお受けすることがあるのですが、

私はだいぶ以前より、自分の考えで似た様な事を数年前より行っていたので、

世の中には似た事を考える人がいるものだ、と思っていました。

 

生理学的には、激しい運動や肉体労働を日常的に行っているのでは無ければ、

筋皮はブドウ糖ではなく脂肪をそのエネルギー源とするので、

成長期をとうに過ぎた人では生活には炭水化物は必要ではないはずだ、

と考えて、私は20年ほど前より朝夕食のご飯の主食を抜いていたのです。

 

私は別にダイエットなどは考えていなかったのですが、

この10年間でジーンズのサイズが2サイズもダウンして、20代のサイズに戻りました。

下腹のポッコリも無くなり、身軽です。

 

近頃では朝夕だけでなく、昼も米飯抜きでおかずのみの食事の時もありますが、

主食抜きが習慣になると、あまり空腹を感じなくなってきました。

休日は、朝は目玉焼きとコーヒー。

それだけで、昼は外で糖質を含まない食事。

夕方は、豚や鳥、牛…なんでも肉を焼くか、魚です。

魚は刺身が好きですので、生が多いです。

 

ご飯を食べないというと、ごはん好きの人からは「力が出ないでしょう」

と聞かれますが、全くそんなことはありません。

ライオンもトラも、肉しか食べないのにあんなに力持ちです。

 

ご飯を食べないと力が出ないと考えるのは、本当の正しい栄養学を

知らない無知なヒトと言われてしまいますヨ。

最新の栄養学(生理学)では、筋肉内でブドウ糖がエネルギー源として

使用されるのは、生体の緊急事態に使われるということがわかっています。

それも2時間までです。

2時間で蓄えられたグリコーゲンは完全に消耗されてしまいます。

ですから、ラグビーやサッカー等の激しいスポーツは2時間以内で

おわりますよネ。

 

2時間分のグリコーゲン合成に使われるブドウ糖以外のブドウ糖は

どうするのか…。

そう、それは脂肪になるのです。食べた脂肪は早い段階で分解されて

エネルギーとして使われたり、身体を構成する材料となります。

 

そう、不思議なものにカロリー神話があります。

カロリーって何だかご存知ですか。

乾燥させた食品をガラス容器内で電熱器で加熱燃焼させて

発生した熱量(=カロリー)です。

 

あなたの身体の中で脂肪が燃えていますか。

 

でもカロリーを口にするお医者さんや栄養士さんたちは、

このことをあまり気にしていません。

 

カロリーの高い食品は太る…と。そこで、カロリーの低いお米を

食べなさい。と言われ続けて、多勢の糖尿病患者が生まれました。

今の最新の栄養学や生理学では、カロリーは死語となっています。

 

私たちも少し勉強して賢くなって、

病気から身を守りましょう。