多田治療所のブログ

患者様には正しい医療知識を少し知っていただきたい。そして若い先生達の技術、知識の底上げを日々考えています。

昔と今はで違う?栄養学について

7月となりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

今年の梅雨は空梅雨のようですね。こういった都市は集中豪雨型「ゲリラ豪雨」になることが

多いのでお出かけの際は気をつけてください。

 

最近、日本人の営業の摂り方に対する書籍が出版されて、よく目にすることがあるかと思います。

 

内容については先月にに述べたいただいたものが多いのですが、

今までの日本の栄養学というのは

「この栄養素は体にとって必要であり、この様な食物に含有されています。」というので

各栄養素を含有する食物が動物由来・植物由来をあまり問わなかったり「栄養素が体でどのような作用でどのように必要なのか?」

といったことのエビデンス(治療実績、または科学的な実験によって確かめられた研究機関に基づいた研究)がないものが多かったりのも多く出回っておりました。

 

科学の進化によって栄養学が進化し、そして病気と栄養の関係も見直されております。

10年、20年前に栄養学を学ばれた方は一度、ご自信の情報を見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

カロリーってなんだか知ってますか?

6月となりましたね。

早いもので一年の折り返し点になります。
そしてこれから梅雨となります。
皆様、お身体を大事になさってください。

 

最近は患者さんと治療中の会話の中で気にっていることがあります。
それは栄養に関する問題です。
「高いカロリー食は太る」
「栄養を取って精をつけるためにご飯を食べない…。」
など。

ではカロリーとはなんでしょうか?

 

物質1gを燃焼させた時に発生する熱量のことです。
糖質やたんぱく質は1gあたり約4キロカロリー、脂質は1gあたり約9キロカロリーですが、
これはあくまでも空気中で燃焼した場合です。
体の中では生命活動のエネルギーはすべでATP(アデノシンミリン酸)という化合物に
よって行なわれています。糖質は体内ではグリコーゲンとして蓄えるのですが、肝臓や筋肉は
蓄える量に限りがあり、「激しい運動で2時間分」というものです。

それ以外の糖質はインスリンの作用により肝臓で脂肪に変えられてしまいます。
糖質と脂質とでは脂質の方が消費量が良いので体内では先に消費され、不足分を糖質で
補うのですが、先に述べた様に、糖質が消費されるのは激しい運動(マラソン、サッカー、ラグビーなど)の時であり、ジョギングやウォーキングでは消費されません。

 

そして使われなかったグリコーゲンはあくる日には脂肪になってしまいます。
比較的に軽度な運動を行なう
時は好燃焼な脂質を摂ることが一番でしょう。

 

私も40年前くらいに山に登ったときにバターやサラミをよく取るように教えられました。

もう一度栄養学を見直してはいかがでしょうか。